GSTアクアタイマー

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IWC アクアタイマー AQUA TIMER (チタン)

IWCのアクアタイマー(チタン)です。この時計にはファンというか、ディープなマニアが多数いることでも有名なモデルで、IWCの腕時計には所有する満足感とともに、中毒性があるように思えます。現在、普段使いとして日々ガンガン活躍しています。以下、このモデルについてご説明します。

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アクアタイマーの歴史的経緯

IWCの防水モデルのラインであるアクアタイマーのシリーズそのものは、’60年代に200m防水を保証したスキューバダイバーのためのダイバーズ・ウォッチから端を発しています。裏蓋のトレードマークでもある潜水艦のモチーフも初代モデルから採用されています。
アクアタイマーの流れを汲むIWCのダイバーズウォッチとして有名なポルシェデザイン・オーシャン2000は82年に西ドイツ海軍にも採用され、当時、先進の技術でもあったチタンケースを採用、そして驚異の2000m防水を実現しました。時計自体は流線形の洗練されたデザインであり、今でも人気の高いモデルです。そのスペックを継承した後継者といえるモデルがこのGSTアクアタイマーです。 その後、 ‘99バーゼルフェアで“DEEP ONE”という機械式で水深が計れるという驚きのニューウォッチが発表し、また’04年にDEEP ONEのデザインを彷彿とさせる新デザインへ移行してまして、このデザインのアクアタイマーは、惜しまれながら現在では製造は終了しています。


誕生の背景

そのデビューは1998年のバーゼルフェアでした。当時IWC社はポルシェ・デザイン社とのコラボレーション契約が終了し、ポルシェデザインbyIWCの後継主力スポーティラインとして、その後を埋めるべく誕生したのが、ゴールド(G)、ステンレス(S)、チタニウム(T)のイニシャルを取って名付けられたGSTシリーズです。 白と黒のシンプルな意匠。シンプルなバーインデックス、太い針、ゴシック体で刻まれた回転ベゼル等、そして 堂々の2000M防水。どこをとっても手抜きのない完成度の高いダイバーズウォッチです。そのような生い立ちの中で生まれたGST2代目アクアタイマーはダイバーズウオッチの王道を行く稀代の名作になりました。

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2000m(200気圧)防水について

プロのダイバーの方々が深い深度への潜水作業において行う潜水方式がヘリウム混合ガスを利用した「飽和潜水」です。 高い圧力の混合ガスに含まれるヘリウムは分子構造が水より小さく、高い防水性能を詠う腕時計へも容易に進入を果たします、その一方で一度、腕時計の中へ進入したヘリウムガスは、「飽和潜水」終了後も腕時計の中へ残り、容易に外へ排出されません。 外気圧より腕時計内部の圧力がヘリウムガスで高くなることで、結果として腕時計を破損することにつながる問題があります。 IWCの場合は、ハイドロ技術を用いてガスの進入を防ぐのではなく、進入したガスの圧力で破損しない丈夫な構造にする、という、「シンプル且つ、質実剛健」な基本仕様を採用することで、この課題を克服しました。そのチャレンジが功を奏して、当時の自動巻き時計としては、世界一の防水性を誇っていたのです。このことはまた、ひとつひとつのケースへの丹念なチェックテストがあってこそ成り立つのであり、このオーバースペックともいえる怪物級の防水性能を保証している大切な工程なのです。

チタンケースについて

また、IWCは、早くからチタンケース採用への取り組み行い、高いチタン工作技術のノウハウを蓄積することで、他社に真似の出来ない量産体制を整えました。チタンケースはすべて自社製造で、自社で製造しているケースの1/4はチタンケースであるということです。そのため他メーカーではチタンケースモデルはステンレスより高価なのが相場ですが、IWCでは価格が逆転していることも特徴のひとつです。 つまり、IWCのチタンモデルはとてもお買い得なのです。

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デザインについて

無駄なデザインがなく、過剰に装飾されていない、無骨で媚びないデザインがカッコイイです。ケースとベルトのつなぎの部分の一体感は、他のどんなダイバーズウォッチにもないような絶妙なデザインです。自信に溢れ、存在感があり、素材感を上手に生かし、いやらしくない。不思議とスーツにもTシャツにも合わせられる。オンオフを選ばない、そして飽きないデザインです。地に足が着いた未来、そんな感じ?

ステンモデルとチタンモデルの違い

アクアタイマーの場合、チタンモデルは文字盤がマット仕上げですが、ステンレスの場合 はグロス仕上げになっています。 価格、ステン50万円チタン48万円 ステン重い、チタンそれほど重くない。針、ステン、シルバーベース、チタン、白ベース。いづれにしても人気を二分し、どちらがいい、とか悪いとかは決めることが出来ないというのが本音のところかな?片方買うと、もう片方欲しくなるのが、インターのアクアファン。。。

IWC社とは

IWCとは「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」の略です。IWCの原点は1868年、ドイツ国境に隣接するスイスのシャフハウゼンに降り立ったアメリカ人時計技師、ローレンス・A・ジョーンズが起こした時計工房から始まりました。20世紀半ばには同社の軍用時計が各国で採用され、隆盛を迎えるに至る。とくに航空時計の分野では高い耐磁性能を誇る傑作を開発し、大空にその名を馳せた。その後は民間市場においても飛躍を重ね、500年間調整不要という超永久カレンダーを備えた「ダ・ヴィンチ」など精緻な腕時計を発表。ゲルマン民族の血統を彷彿させる妥協なき実直な探求心は、100年前の部品さえ修理のために保存するという誠実な姿勢からも伝わってきます。


余談:アクアタイマーと織田祐二

気づいた人もいると思いますが、映画 「ホワイトアウト」で主人公の織田裕二が使っている腕時計は IWCアクアタイマー(ステンレスモデル)です。確かオフィシャル提供していて、映画中にびっちりとアップでアクアタイマーを押さえてあるシーン(ある意味CM?)もあったと記憶しています。マイナス20度の中でのハードな環境での撮影に耐えることが出来るから決定したということですが、これはスポンサー契約上の宣伝文句のひとつでもあるのでしょう。当時、本人もとても気に入っていて、プライベートでも付けている、と雑誌のインタビューに答えていたのが印象的です。踊る大走査線のハミルトンにしろ、織田祐二のドラマで付けていた時計って、いつも話題性があるから、すごい。(何が?やっぱ織田祐二が。)

スペック: IWC GST Aquatimer

ケース/バンド: チタニウム製(つや消し仕上げ)
直径:42mm 厚さ :14.5mm   ベゼル:Ti 逆回転防止ベゼル 文字盤: Black
風防:サファイヤクリスタル
2000m防水仕様(ハイドロ技術を用いない構造では世界最高峰)。
日付表示、ねじ込み式リュウズ
ムーブメント:
ETAベースのIWC Cal.37524、
自動巻の21石、パワーリザーブ44時間
毎時2万8800振動 Ref.3536
品番:IW353601
正規品価格:48万円。(当時)

参考

BREITLING AEROMARINE ブライトリング エアロマリン シーウルフ
約44mmの大型フェイス、強固で軽く錆びにくいチタンを採用し、3000m防水という驚異的な防水機能を誇る高性能モデル。大き目の指針で視認性も高く、ねじ込み式リューズにはスリップ防止の凹凸加工が施されていて、グローブ着用時でも操作しやすくなっています。

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関連する製品ラインについて



参考文献や引用元

  1. 書籍、文献名(編集必要)
  2. WEBサイトアドレス
  3. その他、情報源があれば




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  • 最終更新:2014-07-04 23:30:25

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