ブローバ アキュトロン    BULOVA ACCUTRON

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特徴について

1875年、ティファニーに勤めていたジョセフ・ブローバによって、ニューヨークに創業。

元は小さなジュエリーショップだったが、すぐに時計も取り扱うようになり、1911年には懐中時計と置時計の製造を開始。翌年にスイスに製造組み立て工場を設立した。

1960年、世界初となる音叉を使用した電気式時計「アキュトロン」を発表。Accuracy(精度)とElectron(電子)を掛け合せたネーミングをもつ本作は、音叉の振動を電気信号に変えて、当時最高の精度を実現。機械式が毎秒8~10振動なのに比して、「アキュトロン」は毎秒360振動、日差わずか2秒という驚異的な精度を誇り、同社のフラッグシップモデルとなる。

アキュトロンの時計装置は、その精度の高さからNASAにも採用され、アポロ11号と共に月面に降り立ち、重要データの転送制御のためSea of Tranquilityへ配置された。同社の技術は合計46の宇宙飛行で使用された。

2010年、「アキュトロン」の誕生50周年を記念した限定復刻モデル「アキュトロン・スペースビュー」を発表。同年、本格的な日本上陸を果たし、多彩なコレクションを展開。

音叉時計という革新的な技術を打ち出した、フロンティア精神あふれる作品で、世界中の時計ファンに支持されている。

アキュトロンの略歴:時代背景や歴史について

360Hzの音叉を時間制御に使用する音叉式の腕時計である。スイスのバーゼル出身で、1948年にビエンヌのブローバに入社したドイツ系の物理学者・発明家マックス・ヘッツェル(Max Hetzel )によって1950年から開発が始められ、1960年に発明された。
音叉に電磁石で一定サイクルの振動を発生させ、音叉そのものの振動をラッチ利用で時針の駆動に用いるシステムである。機械時計の脱進機に相当するφ2mmのインデックス車に320枚の歯を切るなど非常に精密な加工を施し、誤差2秒/日という、当時としては驚異的な高精度を実現したことで技術的に世界の時計業界をリードした。
初期型キャリバーはCal.214で、他にCal.218、Cal.219がある。
アメリカ航空宇宙局の公式腕時計の納入においてオメガのスピードマスターと争い、結果的に腕時計は採用されなかったが、当初は無重力下でゼンマイとテンプの振動に依存する従来の機械式時計がどのように動くかわからなかったため、エクスプローラー計画の搭載時計や、宇宙船のパネルクロックは全て音叉式で重力に影響されにくいブローバ製となり、また最初の月着陸を成し遂げたアポロ11号により静かの海に設置された。後にオメガのスピードマスターにもブローバのメカニズムを採用する機種「スピードソニック」が発売されている。
1971年にはレディース用も発売され、1977年製造中止されるまでに4000万個以上を販売した。
しかしながら利益を独占するため、音叉機構のパテントを積極的に公開しなかったことがセイコーなどの競合メーカーを水晶発振式時計の開発に向かせることになり、音叉時計の技術を単独で開発しなければならない状況に陥ったことで小型化、省電力化、精度向上等技術革新が進まず、このことが結果として音叉式ムーブメントの衰退を招いた。

アキュトロンとシチズン ハイソニックのムーブメント。いずれも上部には、調時機構と指針の動力源を兼ねる音叉の駆動コイルが見える
日本国内のメーカーではシチズンが共同でブローバシチズン(現シチズン電子)を設立し、音叉式時計ハイソニックを製造、販売した。ハイソニックの内部構造はアキュトロンに酷似している。
電池はこの頃一般的であった1.35Vの水銀電池を使用しており、2010年現在標準的になっている1.55Vの酸化銀電池では正しく動作しないため、維持するには本体を改造するか、アキュセル1に代表される降圧アダプタを併用する必要がある。
2010年に音叉式ムーブメント発表50周年記念として当時のムーブメントを完全に復刻したスケルトンタイプのスペースビューが限定品として発売された。

ブローバの歴史

  19世紀末から20世紀半ばまで、アメリカはスイスと比肩する生産力を持つ時計大国であった。イリノイ州を中心に高品質な懐中時計を大量生産するメーカーが次々に勃興したが、同じアメリカの有名時計ブランドの中にあって、ブローバはそれらのメーカーとは異なる存在であった。
  ブローバの創業は1875年。チェコスロバキア移民のジョセフ・ブローバが、「クオンティティ(数)よりもクオリティ(品質)、生産性よりも完璧さの追求」を掲げ、ニューヨークに小さな宝石店を開いたのが、その始まりだった。
  やがてブローバは1911年に時計製造を開始。1919年には男性用腕時計のフルラインを発売し、一躍、トップブランドへと躍進する。この時代、アメリカではまだ懐中時計が優位で、他のブランドは腕時計への進出が遅れ気味だったのだ。また、1912年にはスイスのビエンヌに工場を設立。さらに1923年、ブローバは1万分の1インチという高精度で部品の完全標準化を実現した。
  そして、ブローバは1930年代から1950年代にかけて、航行用クロック、高度計測器、高性能望遠鏡、撮影機器など航空計器の開発までを手がけ、数々の技術改革を成し遂げた。
  この技術探求の中でも、もっとも輝かしい成果が、1960年に登場した世界初の音叉時計「アキュトロン」である。これは一定の振動数を持つ音叉を電気的に駆動し、その振動を精密な歯車で針の動きに変換して時を刻む画期的なシステム。この独創的な機構によって、「アキュトロン」は従来のゼンマイ式機械時計とは比較にならない月差一分以内という高精度を獲得し、世界中で絶大なる人気を獲得したのである。
  その後、ブローバは生産拠点をアメリカからスイスに移し、生産を継続。1991年には「アキュトロン」のシンボルであった音叉マークを新しいロゴとして、プレミアム・ラインの「ブローバ アキュトロン シリーズ」を発売。これらの製品は、すべてがスイス・メイドとなっている。
  そして2010年、「アキュトロン」の誕生50周年を記念した「スペースビュー」復刻モデルを世界限定発売すると同時に、日本市場への完全復帰を宣言。ここに再び、ブローバの新しい時代が始まったのだ。

企業情報

創業年=1875年

創業者=ジョセフ・ブローバ

創業地=アメリカ(ニューヨーク)

関連する製品ラインについて




参考文献や引用元

  1. http://www.gressive.jp/adv/110428-bulova/index.html
  2. 書籍、文献名(編集必要)
  3. WEBサイトアドレス
  4. その他、情報源があれば

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  • 最終更新:2014-09-05 21:30:24

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