ピアジェ   PIAGET

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ピアジェ(PIAGET)の特徴

宝飾時計メーカーにして、数少ない完全一貫生産を堅持するマニュファクチュールであり、また、ハイジュエラーとしても名高いピアジェ。
その歴史は1874年、スイス・ジュウ渓谷の麓に位置するラ・コート・オ・フェにてジョルジュ・エドワール・ピアジェ氏がムーブメントの製作を手掛けたことから始まりました。

以後、ムーブメント供給メーカーとして順調に成長を遂げると、1943年にピアジェ・ブランドを立ち上げ、オリジナルの時計を展開。
1957年頃には宝飾時計の生産を本格化させ、また、1988年にカルティエ・グループ(現リシュモン・グループ)の傘下に入ってからは経営面での近代化も図ってきました。
ところで時計ブランドがジュエリーも手掛けるケースは少なくありませんが、ピアジェにあっては、それは決して片手間ではなく、宝飾時計の生産で培った技術を駆使しつつ、ハイジュエラーとして地位を見事に築き上げてきました。

ことに1990年に発表され、ジュエラーとしてのピアジェを象徴するコレクションとなった「ポセション」は、デザインに"動き"を取り入れた画期的なジュエリーでした。
ポセション(Possession)とはフランス語で「所有」を意味しており、ピアジェでは愛する者を"所有"し、愛する者に"所有"されることの情熱をこのコレクションのリングで表現。

すなわち「リングに抱かれたリング」なるコンセプトを具現化するため、ふたつのリングを重ねてセットし、「自由だが、決して離れないふたり」を象徴させているのです。
ちなみに、ジュエリーのデザインに"動き"を取り入れるというアイデアは、創業以来、時計ムーブメントを作り続けてきた、このブランドらしい発想です。


略歴:時代背景や歴史について

ピアジェは1874年にジョルジュ・E・ピアジェにより、創業のピアジェは、スイス・ジュウ渓谷の麓にあるラ・コ-ト・オ・フェで創業された宝飾時計ブランドです。ただ、通常の宝飾時計ブランドとの決定的な違いは、世界に僅かしかない完全一貫生産を行うマニファクチュールであるという点です。

ピアジェは創業以来の自社による一貫生産をはじめ、ムーブメントメーカーとしても他社にムーブメントを供給していきます。

そして技術と共に、デザイン性においてもピアジェは高い評価を受け、時計界のジュエラーと称えられている。


 スイスで数々の名ブランドを生み出した地域として<ジュラ山脈>が挙げられるが、その中のラ・コート・オ・フェという集落で、1874年、ジョルジュ=エドワール・ピアジェが開いた小さな時計工房がピアジェの始まりである。
 最初はムーブメントの製作から始まったピアジェだったが、その精密さに著名ブランドからの注文が相次ぎ工房は順調に成長、一躍ジュラ山脈で名声を誇る工房として名を馳せた。1911年にはジョルジュ=エドワールの息子であるティモテ・ピアジェに経営が引き継がれ、工房が持つ高度な技術力と製品の確かさは厳格なまでに引き上げられて行ったのである。
 そして時代がピアジェの堂々たる表舞台への登場を待っていたかのように、1943年、ついにピアジェは時計ブランドとしてその名を冠した時計を発表した。これを指揮したのは創業者の孫に当たるジェラルド・ピアジェとヴァランタン・ピアジェの2人で、この2人によってピアジェの新たな歴史の幕が開けられたのだ。
 1957年には後年に「ピアジェ エンペラドール」としてピアジェの代表的モデルとなるメンズウォッチが発表され、また長らくピアジェ・ウォッチの高精度と薄さを支えた手巻きの極薄ムーブメントである名機「キャリバー9P」を開発、そして1960年には厚さわずか2.3mmと当時世界最薄の自動巻きムーブメント「キャリバー12P」が誕生した。こうした技術的な側面と同時に、1960年代以降はターコイズやオニキスなどの半貴石を文字盤にあしらった時計や、カフス型のブレスレット・ウォッチ、前衛的な「ピアジェ ポロ」などデザインと時代をリードする意匠で世界を驚かせるだけでなく、着実に高級精密時計ブランドとしてピアジェ独自のスタイルを確立していった。こうした独特のブランドスタイルを受け継ぎ、更に発展させる形で、1980年以降イヴ・ピアジェの指揮下ジュエリー創作にもフィールドを広げていったのである。
  1990年以降は「ポセション」や「ライムライト」といった新しいシリーズが大成功をおさめ、1998年の「ミス・プロトコール」のストラップが交換できるという斬新な仕様はピアジェ・ウォッチの人気をさらに高めた。また、1999年には往年の名モデル「ピアジェ エンペラドール」が復活。2002年にはピアジェ自社製トゥールビヨン・ムーブメント「キャリバー600P」を発表し、厚さ3.5mmの角形トゥールビヨンとして、<薄型>へのこだわりを持つピアジェらしさが世界的にも注目を浴びた。また、薄型のムーブメントでは他の追随を許さないピアジェは、2007年に一見普通の厚みの時計に見えながらも、実は2層に分かれたダブルフェイス・ウォッチという、「ピアジェ アルティプラノ・ダブルジュー」を実現させ、ピアジェの美学を見せつけた。
 「キャリバー12P」の誕生から50周年にあたる2010年には、後継モデルにあたる自動巻きムーブメント「キャリバー1200P」を発表、ムーブメント厚2.35mm、ケース厚5.25mmと、発売当時世界最薄という2つの記録を新たに樹立した。
そして2012年は、日付表示付き自動巻きムーブメントとして世界最薄のムーブメントを発表し、創業当時から築き上げてきた極薄分野での伝統を今日も守り続けている。

ピアジェの歴史

ピアジェは1874年にジョルジュ・エドワール・ピアジェによって、スイスのジュラ地方ラ・コート・オ・フェに創業されました。その創造性、ディテールへのこだわり、卓越した知識によって、ラグジュアリー精神を育んできました。
当初から自社でムーブメントを開発・製造する事にこだわりがあったピアジェは、1943年には自社名をブランド名とした時計の製作を開始し、1955年には極薄時計の製作を始めます。現在はリシュモン・グループの一員となり、12の自社製極薄ムーブメントというラインナップを誇るピアジェは、シンプル/複雑に関わらず世界で最も薄い時計の記録を続々と更新し続けています。

歴史年表

1874
始まり:スイスジュラ地方の小さな村ラ・コート・オ・フェで、ジョルジュ・エドワール・ピアジェは数十年後にラグジュアリーと高級時計界におけるトップブランドとなる、その第一歩を歩み始めました。1874年に彼は自宅の農場にアトリエを設け、高精度ムーブメントの製作に乗り出します。その後間もなく、高級ブランドへの供給を始めました。このビジネスは瞬く間に拡大し、ピアジェの名声はヌーシャテルの山々を越えて広がっていきました。ピアジェのサインが入ったムーブメントの優秀性を知る数多くの顧客から注文が舞い込み、彼のアトリエは成長し続けました。1911年にはジョルジュ・エドワールの息子ティモテが事業を引き継ぎます。父と同じ情熱に溢れた彼は、父に劣らない成功を収めました。こうしてピアジェの強固な礎が築かれたのです。

1943
ピアジェ・ブランドがスタート:進取の気性とリスクに立ち向かう意欲、そして過去の栄誉の上に胡坐をかかないその精神はピアジェのDNAにしっかりと刻まれています。こうして1943年、輝かしい未来に向けてついにブランドが立ち上げられました。
それ以降、このラ・コート・オ・フェのムーブメントメーカーは自社名を冠した時計の製造・販売を始め、美的にも技術的にもこだわった時計を作り出しました。このブランドとしての再スタートは、創業者の孫に当たるジェラルドとヴァランタンによって行われました。彼らは同時に自社の拡大を図り、また国際的認知の向上にも取り組み始めます。その結果注文が殺到し、製造現場はフル稼働する事になります。その工房は近代化されたものでしたが、それでも需要に追い付きませんでした。そして1945年には新しい社屋が建設されますが、ここが間もなく極薄時計製作でその名を馳せる事となるのです。

1957
極薄革命:その開拓者精神を発揮して極薄ムーブメントの設計・開発に乗り出し、これが後にブランドの顔となります。1957年、マニュファクチュールとして生み出した有名な極薄手巻きキャリバー9Pは、厚さが僅か2㎜しかありませんでした。1960年にはキャリバー12Pが登場し、世界で最も薄い自動巻きムーブメントとして認められ、その厚さはわずか2.3㎜でした。極薄時計は決してその類まれな技術を誇示するためだけのものではありません。この2つのキャリバーとその後継機は、その薄さのおかげでデザイナーにとって極薄デザイン、大きな文字盤、コインウォッチ、変形ケースなどクリエイティブなアイデアを実現できる新しい可能性をもたらしてくれたのです。ピアジェはそれらの全てを実現化してきました。

1964
スタイルの勝利:極薄時計というお家芸を手にしたピアジェは、スイスの名だたるブランドの中でも特殊な地位を得ました。その卓越した技術によって、さらに大胆さとクリエイティビティをブランドの第一義として、ピアジェは更なる飛躍を果たすのです。こうしてピアジェの国際的な認知度が高まり、高級時計界にその名を知らしめる様になっていきました。1960年代には製造規模の拡大と管理を図るために、ジュネーブにあるジュエリー工房を幾つか買収しています。また世界で初めて硬石を文字盤に使ったモデルを発表、その後に発表したカフウォッチでこれを再現し、このモデルは高級ジュエリーウォッチのシンボル的存在となりました。クリエイティビティと、他とは異なる表現方法がピアジェ独自のスタイルとして定着していったのです。

1979
世界が知るブランドに:斬新かつ素直な方向性を持たないブランドは、そのクリエイティビティが認められる事は無いでしょう。ピアジェは時計技術の限界に挑む事で、それにチャレンジし続けてきました。ピアジェにとっての大胆さとは、独立心に溢れながらも巧妙な節度を併せ持っているものです。それは新しい時代を築くモデルを作り出し、時の評価に耐え抜く事とも言えるでしょう。1979年、マニュファクチュールであるピアジェはポロウォッチを発表しました。決して廃れる事の無いそのアヴァンギャルドかつクラシカルなスタイルは、瞬く間にブランドを代表するモデルとなりました。ブレスレットとケースが完全に一体化した初めての時計で、卓越した技術とエレガンスの組み合わせによってその名を知らしめました。
この2つの顔を併せ持ったこのモデルは、後になっても人気が衰える事はありませんでした。ポロによってピアジェは国際的な販路拡大を果たし、世界中にその名を轟かせたのです。

1990
ブランドの遺産:急速に高まる需要に応えるべく、ラ・コート・オ・フェのマニュファクチュールでは新しい機械式ムーブメントの開発に乗り出し、キャリバー430Pと500Pが誕生しました。この2つは歴史的キャリバー9Pと12Pの後継にあたり、極薄時計におけるピアジェの名声はより強固なものとなりました。機械式ムーブメントが充実した事を受けて、1998年にはアルティプラノ・コレクションを発表します。1957年のヴィンテージモデルからインスパイアされた極薄時計で、ピュアでクラシカル、そしてエレガンスの漂う時計です。そして1999年には、最高級の機械式ムーブメントを搭載したエンペラドール・コレクションを発表しました。これら全てのモデルは、ブランドの豊かな歴史遺産からその着想を得たものです。そこにさらに力強い現代的な風味を加えています。またピアジェはその伝統に対する深い愛情と優れた技術によって、ヴェネチア市と協力してサンマルコ広場にある塔時計の修復に当たる事となりました。時計の歴史を雄弁に語ってくれる歴史的建造物です。

2001
不朽のビジョン:止まる事のない発展に伴い、2001年にジュネーブ郊外のプラン・レ・ワットに新しい工場を設立しました。これによって1960年代から続いていた統合化がさらに強化されました。高性能の設備を備え、また時計とジュエリーの製作現場が一か所に集められており、ムーブメント製造を担うラ・コート・オ・フェを支えています。また同時に研究開発への投資も続けられており、僅か10年間で約30もの新キャリバーを生み出しています。その中にはトゥールビヨン、デュアルタイム、フライバック・クロノグラフ、永久カレンダー等の複雑機構も含まれています。一方でジュエリーウォッチでは、ダイヤモンドの自然な輝きにさらなる光を与える革新的なコンセプトが試みられています。これら全ての作品が、ピアジェならではの創造性と、「常に必要以上を求めよ」という創業者のモットーに従って作られています。

2013
常に必要以上を求めよ:1960年に発表されたキャリバー12Pの50周年を迎えたこの年は、ピアジェにとって極薄時計における卓越した技術を再確認する機会となりました。2010年には世界で最も薄い自動巻きムーブメントと自動巻き時計、という2つの世界記録を達成しました。2年後の2012年には、この実績を元に同じムーブメントを用いて、透かし彫り技法による眩いばかりのスケルトンモデルを発表しています。この技術と美観の両面に秀でた傑作モデルは、ピアジェにとっても記録となりました。
ピアジェが極薄時計という困難な分野において新たなチャレンジを続けるのは、時計の美しさこそが最も重要と考えているからです。極薄に挑戦し続けるピアジェの哲学は、ついに2013年に驚異的な複雑機構、ミニッツリピーターを生み出しました。この新キャリバー1290Pの厚さは僅か4.8㎜で、新記録を打ち立てました。407個という気の遠くなるような数の部品を極小化しながらも、その音色と信頼性については一切の妥協を許していません。広範に及ぶ総合技術を元にして、ピアジェはこれまで以上にその技術をクリエイティブな時計作りに捧げていく事でしょう。

企業情報

創業:1874年
創始者:ジョルジュ・E・ピアジェ
グループ:リシュモングループ(ヴァンドーム・グループ)
本社:スイス ジュネーブ

海外ホームページ:http://www.piaget.ch/
国内ホームページ:http://www.piaget.ch/jp/swf/home.html

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参考文献や引用元

  1. 書籍、文献名(作成中)
  2. WEBサイトアドレス
  3. その他、情報源があれば

動画

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  • 最終更新:2014-08-31 14:24:20

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