ウェンガー   WENGER

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特徴について

スイス・ジュラ地方に、精密機械産業の中心地として知られるこの山岳地方にウェンガーはあります。
その発足は1893年。
ドゥレモンの町に設立された「ザ・カトラリー・ワークス」こそがそのスタートでした。ですが、基本的には高い技術を持っていたものの、彼らは設立後すぐに、財政面での危機に直面します。
これを救ったのが、キリスト教の牧師、リバーランド・セオドル(テオ)・ウェンガー。

1897年末のことです。
テオ・ウェンガーの手により、ザ・カトラリー・ワークスは危機を回避します。
そればかりか本来の能カを十二分に発揮することで、当時、世界最大のナイフ産地であるドイツ・ゾーリンゲンにも対抗できるカを得ることができました。
この有能なる経営者、テオ・ウェンガーとは、いかなる人物なのでしょうか。
彼は1868年、ベルン州エリズウィルに牧師の子として誕生します。
やがて成人したウェンガーは、アメリカを旅しながら聖職者としての経験を積みます。
この旅の過程で、彼はある黒人を助けるため、ライターの製造と販売を経験します。
これが彼の人生に大きな影響を与えました。
ほどなくしてスイスへ帰国したウェンガーは、実業の分野へと足を踏み入れますが、ザ・カトラリー・ワークスの再建に関わることとなったのは、ちようどそのころでした。
やがてウェンガーの参加により同社はジュラ地方有数の企業へ成長します。

そして1907年3月13日、ザ・カトラリー・ワークスの経営者たちは、すべての権利をテオ・ウェンガーに委ねることに合意します。
ドゥレモンのナイフ工房は、ここに正式に「ウェンガー」として再スタートすることになりました。
テオ・ウェンガーが行った多くの改革の中で、忘れてはならないのが、スイス軍によるソルジャー・ナイフの採用です。

1886年、スイス政府は兵士すべてに統一規格のもとに製造されたナイフの装備を決定します。
ですが、その供給元として選ばれたのはゾーリンゲンでした。
なぜなら、当時のスイスには軍の要求する品質を満たすナイフを大量生産できるメーカーは存在しなかったのです。
これに立ち向かったのがウェンガーなど国内ナイフ工房です。
彼らは各地に点在する37の工房を組織し、国産ナイフの採用を働きかけました。
やがてこの声に動かされスイス製ソルジャー・ナイフの採用が決定しました。

当初こそ、その製造に苦労することが多かったものの、やがてウェンガーはブレードの改良やステンレス鋼の採用を進め、さらにジュラ地方ならではの精密加工技術を駆使してソルジャー・ナイフの完成度を向上させていきます。
そして、この1本のソルジャー・ナイフをベースとして、多彩なツールナイフの世界を確立していきます。
“世界一小さな道具箱”と呼ばれ、あらゆる国の、あらゆる職業の人々に愛されるウェンガー。
そこには自らの能力を信じ、生活に役立つ道具を作ることを喜びとした、テオ・ウェンガーたちの思いが凝縮されています。


略歴:時代背景や歴史について

1893年、セオドル・ウェンガーによりスイスのドゥレモンに設立されたナイフメーカー、時計ブランド。

"究極の実用品"をコンセプトに掲げ、スイス陸軍御用達のナイフや時計を製造し、そのスペックの高さから世界中のナイフコレクター、時計ファンに愛用されている。

1901年、スイス陸軍の公認ブランドとして現在にいたるまで軍用ナイフを納入している。

1988年、時計市場に参入し、スイス陸軍の公式サプライヤーとして培った技術力を活かし、耐久性・視認性・操作性が高いフィールド系もモデルを展開。

スイス陸軍オフィシャルモデルのDNAを継いだ量産モデル「コマンド」シリーズは、インナーベゼルに乗り物の速度や作業効率を計測できるタキメーターを採用しプロスペックによって、現在の主力シリーズとなっている。

企業情報

創業年=1893年

創業者=セオドル・ウェンガー

創業地=スイス(ドゥレモン)

関連する製品ラインについて



参考文献や引用元

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  3. その他、情報源があれば

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  • 最終更新:2014-09-05 22:53:59

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